「ペット可」と書かれていても、飼える犬は棟によってまったく違います。体長40cmまでの棟と70cmまでの棟、1匹までの棟と2匹までの棟が混在しているためです。ペットの可否を確認できた189棟のうち86棟で、管理規約や掲載資料に書かれたサイズ・頭数・共用部のルールの実記載を確認しました。棟名つきで具体的な条件を示します。
価格から探す場合は 300万円以下の全88棟、温泉から探す場合は 温泉付き全171棟 をご覧ください。
この記事の監修者
宮﨑一旗
宅地建物取引士 / 連続起業家 / 株式会社ライフワンネクスト取締役
宅地建物取引士(登録番号:(神奈川)第129630号)。補助金SEOメディア「補助金プラス」運営、AIスタートアップAtlas株式会社共同創業者。不動産・住宅領域のSEO/LLMOコンサルティングと記事監修を行う。
プロフィールを見る「ペット可」には3種類ある
可否を確認できた189棟の内訳は、可90棟・条件付き(要相談)28棟・不可71棟です。まず区別すべきはこの3つで、「ペット可物件特集」に載っていても中身は同じではありません。
「ペット可」は3つに分かれる——可否を確認できた189棟の内訳
全357棟のうち、管理規約や掲載情報でペットの可否を確認できたのは189棟。その内訳です。
飼育が認められている。ただしサイズ・頭数の制限がほぼ必ず付く
飼育が認められていない
「1頭のみ」「リゾート利用のみ・1か月7日間まで」など棟ごとに内容が違う
可否を確認できていない棟
168棟
記載がないことは「可」を意味しません。管理規約の原本が最終的な根拠になります。
出典: リゾートマンションデータナビが収集した公開情報(2026年8月時点)。金額・条件は住戸と時期により異なります。
- 可(90棟)——管理規約で飼育が認められている。ただし後述のとおりサイズ・頭数の制限がほぼ必ず付きます。
- 条件付き・要相談(28棟)——「ペット相談可」と掲載されている棟。ビューパレー志賀高原のように「犬・猫どちらか1頭のみ(成犬時10kg未満の超小型〜小型犬)、共用部はケージまたは抱きかかえ、小鳥は2羽以内」と細かく決まっている例もあれば、ライオンズマンション熱川のように「リゾート利用のみ可・1か月7日間滞在まで」と滞在日数まで制限される例もあります。
- 不可(71棟)——飼育が認められていません。
残る168棟は当サイトの収集範囲で可否を確認できていません。記載がないことは「可」を意味しませんので、管理規約の原本が最終的な根拠になります。
サイズ制限は棟ごとに違う——体長40cmと70cmでは飼える犬が変わる
条件の実記載を確認できた棟から、具体的な数値を挙げます。
同じ「ペット可」でも、飼える犬のサイズが棟ごとに違う
管理規約の実記載を確認できた棟から抜粋。棒の長さは体長の上限(40cm〜75cm)を表します。
実務上の意味
最も多いのは「体長50cm・体重10kg」
これは小型犬を想定した水準です。柴犬以上の中型犬は多くの棟で飼えません。中型犬以上と暮らすなら、体長70cm以上を認める少数の棟を探すことになります。
出典: 当サイトが2026年8月時点で収集した各棟の管理規約・使用細則の記載より。規約改正で変わる場合があります。
体長の制限は40cmから75cmまで幅があり、中央値は50cmです。体重は10kgまでが最も多く、12kg・20kgの棟もあります。頭数は1匹または2匹までがほとんどで、「犬・猫のいずれか1匹」と種類まで限定する棟もあります。
実務的な意味は明確です。体長50cm・体重10kgという最も一般的な制限は、トイプードルやチワワなどの小型犬を想定した水準で、柴犬以上の中型犬は多くの棟で飼えません。中型犬以上と暮らすなら、体長70cm以上を認める少数の棟を探すことになります。
加えて、ライオンズマンション湯河原第2のように管理組合の「ペットクラブ」への加入が必須の棟、湯河原ロイヤルハイツのようにロビー・エレベーター内では抱きかかえるかケージに入れることを定める棟もあります。共用部のルールは日常の使い勝手に直結するので、規約の使用細則まで見ると実態が分かります。
ペット可の全80棟(保有コスト率が低い順・2026年8月)
ペット可のうち売出があり保有コスト率を算出できた80棟です。価格に対して維持費が軽い順に並べ、条件の記載がある棟にはその内容を添えています。
読み方を2つ。第一に、率は「最も安い売出住戸に、その棟の下限の月額を当てた」保守側の試算で、税は含みません。第二に、ペット可だから維持費が高いということはありません。管理費+修繕積立金の中央値は、ペット可90棟が月31,620円、不可71棟が月29,610円で、差は月2,010円にとどまります。ペット可否は共用施設の多寡ほど月額に影響していません。
ペット可が多いエリア——熱海22棟・軽井沢14棟・湯河原10棟
ペット可90棟のエリア分布は、熱海22棟・軽井沢14棟・湯河原10棟が上位で、次いで山中湖6棟、伊東5棟、九十九里4棟、御宿4棟、伊豆高原4棟と続きます。
軽井沢は収録21棟のうち14棟がペット可で、棟数に対する比率が全エリアで最も高いのが特徴です。別荘地としての性格が強く、犬と過ごすことを前提にした棟が多いためと考えられます。一方で熱海は絶対数が多いものの、収録40棟に対して22棟なので比率では軽井沢に及びません。エリアごとの実データは 熱海(40棟) の記事にまとめています。
温泉とペットの両立を求める場合、48棟が該当します。ただし温泉大浴場にペットは入れませんので、共用部の移動ルール(ケージ・抱きかかえ)が実際の使い勝手を左右します。
借りて試せるペット可は9棟
ペット可90棟のうち、賃貸掲載の実績があるのは9棟です。ペットと一緒に住んでみてから買うかどうか決める、という進め方は選択肢が限られます。賃貸物件でペット飼育が認められるかは、所有者の意向と管理規約の両方に左右されるため、掲載元の記載が根拠になります。賃貸全般の実額は リゾートマンションを賃貸で借りる(全41棟) にまとめています。
ペット可を選ぶ前のチェックリスト(4つ)
- サイズと頭数の実数——「ペット可」の表示だけで判断しない。体長40cmと75cmでは飼える犬が変わります。規約の使用細則に数値が書かれています。
- 共用部の移動ルール——ロビー・エレベーターで抱きかかえかケージが必要な棟があります。大型犬では現実的に運用できない場合があります。
- 届出・クラブ加入の要否——管理組合のペットクラブへの加入や、飼育申請書の提出を求める棟があります。
- 滞在日数の制限——「リゾート利用のみ」「1か月7日間まで」など、定住を想定していない棟があります。定住予定なら特に重要です。
いずれも当サイトの各棟ページの設備欄・規約欄に、確認できた内容を記載しています。値下げ・掲載終了は週次で検知しているので、気になる棟は各ページの「値下げをメールで見張る(無料)」に登録しておくと動きがあったときに通知が届きます。
よくある質問
ペット可のリゾートマンションはどれくらいありますか?
当サイトが可否を確認できた189棟のうち、可が90棟、条件付き(要相談)が28棟、不可が71棟です。残る168棟は可否を確認できていないため、記載がないことは「可」を意味しません。
中型犬・大型犬でも飼えますか?
難しい棟が大半です。条件の記載がある棟では体長50cm・体重10kgまでという制限が最も多く、これは小型犬を想定した水準です。収録範囲で最も制限がゆるいのはレーベンリゾシア熱海シーサイドタワーの体長75cm・体重20kgでした。
ペット可だと管理費は高くなりますか?
ほとんど変わりません。管理費+修繕積立金の中央値は、ペット可90棟が月31,620円、不可71棟が月29,610円で差は月2,010円です。月額を左右するのはペット可否ではなく、温泉やプールなど共用施設の多寡です。
温泉付きでペット可の物件はありますか?
48棟あります。ただし温泉大浴場そのものにペットは入れません。共用部での移動方法(ケージ・抱きかかえ)が規約で定められている棟が多いため、動線が使い勝手を左右します。
ペット可が多いエリアはどこですか?
絶対数では熱海22棟・軽井沢14棟・湯河原10棟の順です。比率では軽井沢が収録21棟中14棟と最も高く、別荘地としてペットとの滞在を前提にした棟が多いエリアです。
データについて
本記事の数値は、当サイトが2026年7〜8月に大手不動産ポータル・仲介会社・管理組合の公開ページから収集した全国357棟のうち、ペットの可否を確認できた189棟の実データです。サイズ・頭数の制限は掲載資料に記載があった棟のみを集計しており、記載のない棟に制限がないことを意味しません。飼育条件は管理規約の改正で変わる可能性があるため、契約前に必ず現行の規約と使用細則をご確認ください。管理費・修繕積立金は住戸により幅があるため下限値を用いています。本記事は一般的な情報提供であり、投資・法律・税務の助言ではありません。