編集部の診断
Ⅰ番館とⅡ番館の2棟で190戸、共用施設の量がこの棟の性格を決めています。屋内プール(サウナ併設)、レストラン、フィットネス、テニスコート5面、スカッシュコート、卓球、ドッグラン、アプローチレンジ、パーティガーデン、家庭菜園。富士桜カントリー倶楽部まで約300mという立地と合わせて、ゴルフとアウトドアの拠点として作られた棟だとわかります。
ただし施設はほぼ全部が季節運用です。屋内プール・フィットネス・スカッシュは7/1〜9/30が毎日で、10/1〜6/30は土日祝のみ(10/1〜6/30は火曜定休)。テニスコート・ドッグラン・アプローチレンジ・パーティガーデンは12〜3月に閉鎖されます。標高が高く冬が長いエリアなので、冬に来る前提なら「共用施設は使えない期間がある」と割り切る必要があります。
費用は売出中の68.02㎡住戸で管理費34,490円+修繕積立金6,130円=月40,620円。ここに水道基本料400円と施設維持費1,000円が毎月、固定資産税86,200円と土地賃借料36,331円が毎年乗り、年間の保有コストは購入価格1,220万円に対して約5.1%になります。土地賃借料が別途かかる点は見落としやすいので、契約前に対象範囲と改定条件を確認してください。
修繕積立金は㎡あたり約90円で、国交省のガイドライン目安(190〜325円/㎡・月)を大きく下回ります。管理費のほうが積立金の5倍以上という配分は、これだけの共用施設を日々動かすための構造ですが、次の大規模修繕は積立の取り崩しでは足りない可能性があります。記録されている修繕はⅡ番館の外壁タイル補修(2014年)とⅠ番館の外壁一部補修(2021年10月)で、棟全体の大規模修繕の記載はありません。積立残高・長期修繕計画・一時金の決議予定は必ず確認してください。
専有部はガス供給がなく、売出住戸はオール電化(電気温水器)と掲載されています。冬の暖房と給湯がすべて電気になるため、通年利用や定住を考えるなら電気代の実績を売主に聞いておくと判断しやすくなります。