編集部の診断
1977年築・233戸の大型棟で、A〜Dの4棟構成(8〜11階建て)です。JR湯河原駅から徒歩約13分、目の前にスーパー「エスポット」、吉浜海岸まで約400mという生活利便の高い立地にあります。温泉大浴場は火曜以外15:00〜翌朝10:00という長時間運用で、夕方から翌朝まで使える点は定住・長期滞在との相性が良い設計です。夏期のみの屋外プールとゲストルーム兼集会室も備えます。
月額費用は管理費だけでは足りない
本棟で最も注意すべきは、月額費用が管理費と修繕積立金だけで完結しない点です。管理費17,150円+修繕積立金9,168円=月26,318円に加え、温泉維持費6,000円・組合費500円・水道基本料2,094円が徴収され、実際の月額は34,912円になります。固定資産税年78,500円を合わせた年間保有コスト率は約2.8%です。温泉付き棟では温泉の維持費を管理費に含める棟と別建てにする棟があり、本棟は後者です。他棟と管理費だけを比較すると実際の負担を過小評価することになります。
耐震と修繕の履歴
1977年築で1981年以前の建築にあたり、旧耐震基準の可能性が高い棟です。ただし2010年12月にC・D棟の耐震補強工事を実施した記録があります。A棟・B棟の扱いについては公開情報から確認できなかったため、購入検討時に対象棟の耐震診断・補強の状況を管理組合に確認してください。このほか2005年4月に大浴場改修、2016年12月に給排水管工事、同年に屋上防水、2018年7月に外壁等の大規模修繕と、更新は継続的に実施されています。修繕積立金は約130円/㎡・月で国土交通省ガイドラインの目安(190〜325円/㎡・月)を下回るため、この工事水準を今後も維持できる資金計画かどうかは確認が必要です。