南紀白浜のリゾートマンションは、40万円から1,980万円まで実際に売り出されています。収録22棟・1,922戸を1つの表に並べると、価格が50倍違うのに毎月の管理費+修繕積立金は月8,970円〜45,850円の範囲に収まり、中央値は月19,300円でした。価格差ほどには月額が動かないのが白浜の特徴で、判断材料は価格より月額にあります。
価格から探す場合は 300万円以下の全88棟、温泉から探す場合は 温泉付き全171棟 をご覧ください。
この記事の監修者
宮﨑一旗
宅地建物取引士 / 連続起業家 / 株式会社ライフワンネクスト取締役
宅地建物取引士(登録番号:(神奈川)第129630号)。補助金SEOメディア「補助金プラス」運営、AIスタートアップAtlas株式会社共同創業者。不動産・住宅領域のSEO/LLMOコンサルティングと記事監修を行う。
プロフィールを見る価格50倍でも、月額は5倍しか違わない
白浜の最安はヴィラ白浜壱番館とプレジデント椿の40万円台、最高はシャトレハイツ白浜の1,980万円です。ところが月額を見ると、最安のヴィラ白浜壱番館が月8,970円で、最高価格のシャトレハイツ白浜が月19,630円。価格は50倍違うのに、月額は2.2倍しか違いません。
理由は共用部の維持費が戸数で割る固定費だからで、住戸の価格が下がっても連動して下がりません。その結果、40万円台の住戸を買うと年間の管理費だけで物件価格の3割前後が出ていく計算になります。
白浜22棟の月額分布 — 価格帯とは別の軸で散らばる
管理費+修繕積立金(下限ベース)。棒の長さは最高額45,850円を100%としたときの比率
売出40〜430万円。積立374円/㎡と国交省目安を大きく上回る
年231,600円。22棟の半数がこの前後に収まる
年550,200円。40戸と小規模で、1戸あたりの負担が重くなる構造
10年で見たときの差
最安と最高で約442万円
月8,970円と月45,850円の差は年442,560円。10年で442万円になり、白浜の物件価格の中央値180万円を大きく超えます。価格より月額のほうが総額を左右します。
出典: リゾートマンションデータナビが収集した公開情報(2026年8月時点)。金額は各棟の下限値で、住戸により異なります。売出価格は成約価格ではありません。
白浜の全22棟(月額が安い順・2026年8月)
月額の安い順に並べています。左の金額が管理費+修繕積立金、右が売出価格帯です。積立の欄は1㎡あたりの月額で、国交省のマンション標準管理規約が示す目安は190〜325円/㎡です。
ヴァンドメール古賀浦は現在売出がありません。売り出されたときにメールで通知を受け取ることもできます(各棟ページから登録できます)。
半数の棟が積立目安を下回る — 白浜特有の事情ではない
修繕積立金が国交省の目安である190円/㎡を下回るのは22棟中11棟で、ちょうど半数です。最も薄いのはネピアル白浜の44円/㎡、次いでシャトレハイツ白浜の58円/㎡、ロイヤルリゾート白浜の79円/㎡。いずれも築年が新しめか価格が高めの棟で、月額の安さと積立の薄さが同居しています。
逆に厚いのはのんびれっじ白浜の402円/㎡、ヴィラ白浜壱番館の374円/㎡、コーポみずほの361円/㎡です。この3棟はいずれも築1970年代で、40万〜180万円という価格帯にもかかわらず積立を目安の2倍近く取っています。月額が安く積立も厚い棟は、白浜では築古側に集まっています。
積立が薄い棟は、大規模修繕の時期に一時金の徴収か値上げか工事の先送りのいずれかを迫られます。全国357棟の集計と傾向の詳細は 修繕積立金の実態調査 にまとめています。
温泉大浴場がある6棟
温泉大浴場または戸別温泉が確認できたのは6棟です。ヴィラ白浜壱番館(月8,970円)、白浜レックスマンション(月12,495円)、ニューヴァイキング白浜2号館(月15,300円)、玉椿センチュリーマンション(月16,500円)、白浜シャンピアマリーナハウス馬見ヶ崎(月23,720円)、プレジデント椿(月24,360円)。
白浜は温泉地としての知名度が高いわりに、収録22棟のうち温泉付きは6棟にとどまります。温泉付きの月額中央値は月15,900円で、温泉なしを含む全体の中央値19,300円より安いのが白浜の特徴です。温泉があると月額が上がるという一般的な傾向とは逆になっています。温泉付きの全国171棟との比較は 温泉付きリゾートマンションの記事 にあります。
買ってよい人 — 年20泊が分かれ目
月額中央値19,300円は年231,600円。これに固定資産税を年5万〜8万円程度と見込むと、年間コストはおよそ29万円前後になります。1泊1.5万円の宿に換算すると年20泊で釣り合う計算です。
白浜は羽田から南紀白浜空港まで約70分、関西圏からは車で3〜4時間の距離にあります。関西圏から年に何度も通う人や、テレワークで長期滞在する人には宿泊費より安くなりますが、年に数回なら宿のほうが確実に安く済みます。
もう一点、白浜は収録22棟すべてで賃貸掲載の実績が確認できませんでした。越後湯沢が43棟中28棟に賃貸があるのとは対照的で、使わなくなったときに貸して保有コストを相殺する選択肢は、現時点の収録範囲では見つかっていません。出口は売却に絞られます。
白浜で買う前のチェックリスト(4つ)
- 価格ではなく月額から見る——同じ300万円台でも月8,970円の棟と月35,000円の棟があります。10年の総額では物件価格を超える差が出ます。
- 積立の㎡単価と大規模修繕の履歴をセットで見る——44円/㎡の棟と402円/㎡の棟が同じエリアに並んでいます。薄い棟は将来の一時金が判断材料になります。
- 温泉の有無と月額は連動していない——白浜では温泉付きのほうが月額の中央値が安いという逆転が起きています。
- 出口は売却のみ——賃貸実績が確認できていないため、使わなくなったときの選択肢が限られます。売出戸数と総戸数の比率は各棟ページに掲載しています。
よくある質問
白浜のリゾートマンションはいくらから買えますか?
収録22棟の最安はヴィラ白浜壱番館とプレジデント椿の40万円台です。300万円以下の住戸がある棟は16棟あります。ただし月額は価格に連動しないため、40万円台の住戸でも年間で20万〜30万円の管理費がかかります。
月々の維持費はいくらですか?
管理費+修繕積立金の中央値は月19,300円(年231,600円)です。最安が月8,970円、最高が月45,850円で5倍の開きがあります。これに固定資産税が加わります。
温泉付きの棟はどれですか?
温泉大浴場または戸別温泉が確認できたのは6棟です。ヴィラ白浜壱番館・白浜レックスマンション・ニューヴァイキング白浜2号館・玉椿センチュリーマンション・白浜シャンピアマリーナハウス馬見ヶ崎・プレジデント椿で、月額は8,970円〜24,360円です。
賃貸で借りることはできますか?
収録22棟では賃貸掲載の実績を確認できていません。確認できていないだけで存在しない証明ではありませんが、越後湯沢のように賃貸で試してから買うという進め方は、白浜では選択肢が限られます。
築年が古い棟が多いようですが大丈夫ですか?
22棟中20棟が1970年代の建築で、1981年6月以前の旧耐震基準にあたる可能性があります。一方で積立を厚く取っている棟も築1970年代に集まっており、築年だけでは判断できません。耐震診断や補強の実施状況は管理組合への問い合わせで分かります。
データについて
本記事の数値は、当サイトが2026年7〜8月に大手不動産ポータル・仲介会社・管理組合の公開ページから収集した白浜エリア22棟・1,922戸の実データです。管理費・修繕積立金は住戸により幅があるため下限値を用いています。売出価格は掲載価格であり成約価格ではありません。一部の棟の価格帯は、掲載中の売出住戸の実額から範囲を復元しています。温泉の有無は掲載資料に記載があった棟のみを集計しており、記載のない棟に温泉がないことを意味しません。本記事は一般的な情報提供であり、投資・法律・税務の助言ではありません。