バーデンファミリエ草津は、草津温泉の白根地区に建つ総戸数356戸・1994年10月築(鉄骨・鉄筋コンクリート造、サウスタワー11階建・ノースタワー9階建)のツインタワー型大型リゾートマンションです。源泉掛け流し(加温・加水)の温泉大浴場・サウナに加え、屋内温水プール・トレーニングルーム・レストラン・コンビニまで備えた草津最重量級の設備構成で、2026年7月時点でエンゼル不動産に4件(550万〜880万円)の売出が確認できます。編集部の診断は、売出は総戸数比1.1%と極端に少なく実売出単価は相場推定値を上回る「安定」圏。ただしプール・大浴場の運営費を別建て徴収する費用構造と、積立金154円/㎡の薄さが長期の論点、というものです。
売出は坪44.7万〜70.5万円。相場推定値を上回る強含み
エンゼル不動産で確認できた売出4件は550万〜880万円、坪単価は約44.7万〜70.5万円/坪(中央値65.4万円/坪)です。ノースタワー南向きの41.26㎡が800万〜880万円(坪64.1万〜70.5万円)、サウスタワー西向き40.63㎡が550万〜820万円。マンションレビューの推定相場は坪48万円、マンションマーケットの参考㎡単価は10万円(2025年6月・坪33.1万円換算)で、実売出はいずれも指数の上側にあります。過去売買履歴は605件と厚く、草津の大型リゾートマンションでは最も築浅であることが強さの背景です。判定は「安定」です。
保有コスト率は年3.1〜4.9%。プール・大浴場の運営費が別建て
ノースタワー9階1DK41.26㎡(880万円)の実例では、管理費16,540円+修繕積立金6,360円=月22,900円。これに組合費1,000円、プール運営費2,000円、大浴場運営費・水道等約2,280円が毎月加わり、実質は月2.8万円前後です。サウスタワー3階1LDK40.63㎡(550万円)は管理費16,350円+修繕積立金6,270円=月22,620円+諸費用5,220円。管理費+積立金ベースの保有コスト率は年3.1〜4.9%ですが、別建て費用まで含めると実質負担は約2割増しになる点に注意が必要です。年間では固定資産税(約62,500〜65,000円)も加わります。
修繕積立金154円/㎡は国交省目安を下回る
修繕積立金は41.26㎡住戸で月6,360円、40.63㎡住戸で月6,270円、いずれも㎡単価約154円です。国土交通省ガイドラインの目安(大規模マンションで190〜325円/㎡)を下回ります。温泉大浴場・屋内温水プール・レストラン・コンビニと草津でも最重量級の共用設備を抱える築32年の建物であり、プール運営費・大浴場運営費を別途徴収してランニングを賄う方式は、裏を返せば設備維持の負担が費目として顕在化しているということです。大規模修繕期の資金計画(積立の厚み・値上げ予定・一時金の有無)は購入前に管理組合資料で確認すべきです。
編集部の診断
判定は「安定」です。356戸に対して売出4件(約1.1%)と需給は締まっており、設備水準と築浅であることが草津のリゾートマンション市場での相対的な強さを支えています。購入目線は、南向きなら坪64万円前後(3階800万円が実例)、西向き低層なら550万円(坪44.7万円)が下値の起点です。確認すべきは、(1)修繕積立金154円/㎡でプール・温泉を含む長期修繕計画が回るのか、値上げ・一時金の計画はあるか、(2)組合費・プール運営費・大浴場運営費・水道まで含めた実質月額約2.8万円と利用頻度の釣り合い、(3)レストラン・コンビニの営業継続状況、です。実売出が指数を大きく上回る局面のため、売り手優位の値付けに対しては成約事例の確認を挟むことを推奨します。
