岩原

プレジール湯沢

物件健康診断

要観察

確認すべき点あり

データ基準 2026-07

売出坪単価1坪あたりの価格13万円〜27万円
保有コスト率年間維持費÷価格7.7%〜10.1%
修繕積立金1㎡あたり月額47円/㎡
売出集中度売出戸数÷総戸数2.2%7/313戸

プレジール湯沢は、越後湯沢駅から約3.3km(車約5分)、N・W・Eの3棟からなる総戸数313戸・1990年6月築(鉄骨・鉄筋コンクリート造11階建)の大型リゾートマンションです。温泉大浴場を備え、2026年7月22日時点でエンゼル不動産に7件(100万〜300万円)が売りに出ています。編集部の診断は、坪単価中央値約20.3万円/坪という手頃さの裏で、サウナ休止・大浴場の限定営業という設備縮小と、国交省目安の4分の1しかない修繕積立金(約47円/㎡)が併存しており、「今の安い月額」の持続性を最優先で確認すべき物件、というものです。

サウナは休止中、大浴場は15時〜25時・週2日休み

エンゼル不動産の掲載情報には、温泉大浴場について「15時〜25時、水・木曜休止(フロント休務日に準じる)」、サウナについて「金・土・日曜の15時〜23時(現在休止中)」と明記されています。24時間営業が珍しくない湯沢の大型棟の中で、入浴時間と営業日をここまで絞り込んだ運営は、管理コスト抑制が進んでいるサインと読めます。休止の理由や再開見込みは掲載情報からは確認できませんでした。購入検討時には、仲介会社を通じてサウナ休止の経緯と大浴場運営の中期方針を確認することをすすめます。

積立金47円/㎡——湯沢の大型棟で最低水準

この物件の最大の論点は修繕積立金です。実例2住戸の単価はいずれも約47円/㎡で、国土交通省ガイドラインの目安(大規模マンションで190〜325円/㎡)の下限の4分の1程度しかありません。当サイトが確認してきた湯沢の大型棟では、ライオンズマンション越後湯沢第2の94円/㎡を下回る最低水準です。築36年・3棟構成・温泉大浴場という修繕対象を抱えてこの積立額では、長期修繕を現行水準でまかなうのは考えにくく、いずれ値上げ・一時金・工事の繰り延べのどれかが避けられない構図です。重要事項調査報告書での積立残高・長期修繕計画・滞納状況の確認は、この物件では必須と考えてください。

坪20.3万円——安いが「訳あり価格」ではない水準

2026年7月22日時点の売出7件の中央値は210万円、坪単価の中央値は約20.3万円/坪です。同じ岩原周辺ではスポーツメント湯沢2が約20.4万円/坪、パノラミック湯沢が約16.7万円/坪ですから、低位帯の中では標準的な位置です。レンジは最安13.4万円/坪(N棟10階24.71㎡・100万円)から最高26.8万円/坪(E棟8階25.91㎡・210万円)。売主直売でリフォーム済み・仲介手数料不要の住戸(W棟1DK40.79㎡・250万円)が混ざっている点は、諸費用込みの実質価格で比較する際に効いてきます。

保有コスト率は年7.7〜10.1%——積立が薄いのに軽くない

実例では、ワンルーム25.91㎡(210万円)が管理費12,200円+修繕積立金1,220円=月13,420円(年約16.1万円)、1DK40.79㎡(250万円)が管理費19,200円+修繕積立金1,920円=月21,120円(年約25.3万円)です。保有コスト率は年7.7%と10.1%。注目すべきは、積立金がほぼゼロに近いのに月額が軽くない(管理費単価約471円/㎡は湯沢の大型棟でも高め)ことです。仮に積立金だけを国交省目安の下限(190円/㎡)まで是正すると、25.91㎡で月約1,220円→約4,900円となり、月額合計は3割近く増える計算になります。

売出集中度は2.2%——平常レンジ

エンゼル不動産掲載分の売出は7戸で、総戸数313戸に対する比率は約2.2%です。スポーツメント湯沢2と同水準で、設備縮小が進む中でも所有者の大量離脱は起きていません。100万円・150万円のN棟北向き住戸が下値を作り、東・西向きの上層階が200万円台後半という素直な価格分布です。

編集部の診断

判定は「要観察」です。価格の低さ自体は岩原周辺の相場並みで異常値ではありませんが、設備縮小と積立不足という「管理体力の低下」を示すサインが2つ揃っている点は、同価格帯のスポーツメント湯沢2(積立176円/㎡)より構造的に不利です。仮に将来一時金が発生する場合、25.91㎡(約7.8坪)では50万円で実質坪単価+約6.4万円、100万円で+約12.8万円に相当し、100万円の一時金で実質価格が1.5倍になる住戸もあります。買うなら、積立残高と長期修繕計画を確認し、「値上げ・一時金が来る前提」の予算組みで。それでも総額100万円台でスキーエリアの温泉付き313戸に入れる入口価格は、利用頻度が高く出口(転売価格)に期待しない実需派には成立し得る選択肢です。

観点 01

価格診断(相場指数との乖離)

判定: 要観察

売出価格レンジ
100万円〜300万円
実売出坪単価レンジ
13万円〜27万円
坪単価平均
21.5万円
売出戸数
7戸

売出中央値210万円・坪単価中央値約20.3万円/坪でスポーツメント湯沢2(約20.4万円/坪)とほぼ同水準の低位帯。サウナは掲載情報上「現在休止中」、大浴場も15〜25時・週2日休止の限定運営で、修繕積立金約47円/㎡は当サイト確認済みの湯沢大型棟で最低。設備縮小と積立不足が併存しており、将来の追加負担リスクを含め要観察。

観点 02

保有コスト率

管理費+修繕積立金(月額)
13,420円〜21,120円
保有コスト率(年額÷売出価格)
7.7%〜10.1%

実例2住戸: ワンルーム25.91㎡=管理費12,200円+修繕積立金1,220円=月13,420円 / 1DK40.79㎡=管理費19,200円+修繕積立金1,920円=月21,120円(いずれもエンゼル不動産2026年7月22日時点)。単価は管理費約471円/㎡・積立金約47円/㎡。屋内駐車場利用時は84,000円/年が別途かかる。年間約16万〜25万円。

観点 03

修繕積立金の健全性

0200400 円/㎡

この物件 47円/㎡ / 国交省の大規模目安 190〜325円/㎡

修繕積立金約47円/㎡は国交省目安(大規模190〜325円/㎡)の下限の4分の1程度と大幅に低い。築36年・313戸・3棟構成で温泉大浴場を抱える建物としては、現行水準のままで長期修繕をまかなえるとは考えにくく、値上げ・一時金・工事繰り延べのいずれかが将来の論点になる可能性が高い。値上げ履歴・一時金予定はエンゼル掲載情報からは確認できなかった。

観点 04

売出集中度

売出戸数 / 総戸数
7 / 313戸
売出集中度
2.2%

エンゼル不動産掲載分のみで総戸数比約2.2%。313戸の大型棟として平常レンジで、投げ売りの兆候はない。

観点 05

一時金リスクの実質坪単価換算

50万円の一時金
坪単価換算 +6.4万円
100万円の一時金
坪単価換算 +12.8万円

25.91㎡(約7.8坪)の場合、将来一時金50万円は実質坪単価+約6.4万円、100万円は+約12.8万円に相当。積立金単価が目安の4分の1程度しかないため、本物件では一時金・値上げシナリオを最も重く見ておくべき。

観点 06

設備リスクプロファイル

維持コストリスク: 中

  • 温泉大浴場(15時〜25時・水木曜休止)
  • サウナ(金土日曜15〜23時・現在休止中)
  • 屋内駐車場11台(有料84,000円/年)
  • 屋外駐車場103台(無料)
  • コインランドリー
  • スキーロッカー
  • 談話室

プールはなく、重量設備は温泉大浴場のみと構成自体は軽い。ただしエンゼル不動産掲載情報(2026年7月22日時点)でサウナは「金・土・日曜の15時〜23時(現在休止中)」、大浴場も「15時〜25時、水・木曜休止(フロント休務日に準じる)」と限定運営が明記されており、共用サービスの縮小が既に進んでいる。休止の理由・期間は掲載情報からは確認できなかった。管理は株式会社エンゼルコミュニティ(一部委託・管理員常駐)。

観点 07

同エリアの他物件と比較

棟名築年総戸数売出価格帯坪単価レンジ保有コスト率積立金判定
ヴィクトリア・タワー湯沢1992年393戸270万円〜2,300万円30万円〜77万円6.2%〜8.7%59円/㎡要観察
スポーツメント湯沢21990年545戸140万円〜1,170万円10万円〜45万円11.3%〜12.2%176円/㎡要観察
パノラミック湯沢1990年461戸100万円〜550万円10万円〜26万円8.7%〜8.8%148円/㎡要観察
ファミール・ヴィラ第2越後湯沢1989年480戸180万円〜880万円18万円〜44万円4.7%〜7.9%84円/㎡要観察
プレジール湯沢(この物件)1990年313戸100万円〜300万円13万円〜27万円7.7%〜10.1%47円/㎡要観察
観点 08

Google口コミ 編集部まとめ

★ 3.6/ 25件

「管理組合が熱心で他の物件より努力している」という評価がある一方、住人間のトラブルに触れる強い否定的な声もあり、評価が割れています。件数のわりに両極端な口コミ構成のため、現地と総会議事録での確認を特にすすめます。

※Google評価3.6(25件)と口コミをもとに編集部が調査・要約(2026年7月時点)

観点 09

用語のかんたん解説

坪単価

1坪(約3.3㎡=畳2枚分)あたりの価格。広さが違う物件を比べるための単位です。

保有コスト率

1年間の維持費(管理費+積立金)÷物件価格。高いほど「持っているだけで重い」ことを表します。

修繕積立金

将来の大規模修繕(外壁・配管など)のために毎月貯めるお金です。

売出集中度

全戸数のうち何%が売りに出ているか。高いと手放したい人が多いことを示します。

管理費

掃除・管理人・温泉などの日々の運営費です。

一時金

購入時や修繕時にまとめて払うお金です。

観点 10

出典・データソース

この記事の監修者

宮﨑一旗

宮﨑一旗

宅地建物取引士 / 連続起業家 / 株式会社ライフワンネクスト取締役

宅地建物取引士(登録番号:(神奈川)第129630号)。補助金SEOメディア「補助金プラス」運営、AIスタートアップAtlas株式会社共同創業者。不動産・住宅領域のSEO/LLMOコンサルティングと記事監修を行う。

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