岩原

ファミール・ヴィラ第2越後湯沢

物件健康診断

要観察

確認すべき点あり

データ基準 2026-07

売出坪単価1坪あたりの価格18万円〜44万円
保有コスト率年間維持費÷価格4.7%〜7.9%
修繕積立金1㎡あたり月額84円/㎡
売出集中度売出戸数÷総戸数4.0%19/480戸

ファミール・ヴィラ第2越後湯沢は、新潟県湯沢町・岩原エリアの総戸数480戸・1989年11月築(鉄骨・鉄筋コンクリート造14階建)の大型リゾートマンションです。2026年7月22日時点でエンゼル不動産に19件(180万〜880万円)が売りに出ています。編集部の診断は、プール・温泉を持たない「軽装備型」ゆえに月々の保有コストは岩原で最も軽い部類だが、修繕積立金84円/㎡は国交省目安の半分未満であり、「安い管理費」と「薄い積立」を混同せずに積立残高を確認してから買うべき物件、というものです。

プールも温泉もない「軽装備型」という個性

この物件の共用設備は、沸かし湯の大浴場(サウナ付・無料)、スポーツルーム、ラケットボール・卓球・ビリヤード(各500円/時間)、オーナー専用ゲストルームなどで、温泉引湯も温水プールもありません。灯油価格の上昇で近隣のスポーツメント湯沢2がプール・クアバスを休止(2026年4月〜、管理組合公式告知)した局面において、燃料費に振り回される重量級設備を持たないことは、むしろ保有コストの安定性という強みになります。

売出19件の構成——総戸数比4.0%は要注意水準

売出は19件で総戸数比約4.0%。同時点の岩原・石打圏ではスポーツメント湯沢2が2.2%、グランドウイング舞子高原が3.4%ですから、本バッチ4棟では最も高い集中度です。内訳を見ると、売主(業者)物件が3件、オーナーチェンジが2件、賃貸営業中が1件含まれており、純粋な個人の手放し圧力だけではありませんが、480戸で19戸の売出は買い手優位の交渉環境を意味します。

価格は180万円(1K33.75㎡・10階)から880万円(2LDK72㎡・7階)まで、中央値は480万円。坪単価は最安17.6万円/坪から最高44.1万円/坪、面積加重平均は約31万円/坪です。南向き41.25㎡の2DK・1LDKが300万〜350万円に集中しており、この面積帯では坪24〜28万円が現在の標準帯です。

保有コストは月2万円前後——岩原の大型棟で最軽量級

実例では、1LDK41.25㎡(300万円)が管理費16,300円+修繕積立金3,460円=月19,760円(年約23.7万円)、2LDK72㎡(880万円)が管理費28,440円+修繕積立金6,040円=月34,480円(年約41.4万円)です。売出価格に対する保有コスト率はそれぞれ年7.9%・4.7%。スポーツメント湯沢2の11〜12%と比べると明確に軽く、これが軽装備型の直接的なメリットです。このほかの月額費用は水道基本料1,100円のみで、温泉使用料や施設使用料の類もありません。

修繕積立金84円/㎡——目安の半分未満という事実

一方で注意すべきは修繕積立金です。単価は2住戸とも約84円/㎡で、国土交通省ガイドラインの目安(大規模マンションで190〜325円/㎡)の半分未満。本バッチ4棟(スポーツメント湯沢2=176円、グランドウイング舞子高原=270円、ヴィクトリア・タワー湯沢=59円)の中でも顕著に低い水準です。プールや温泉がないぶん更新項目は少ないものの、築37年は外壁・屋上防水・給排水管・エレベーターといった基幹部分の更新期であり、480戸規模の大規模修繕を84円/㎡の積立で回し続けられるかは、積立残高と長期修繕計画を見なければ判断できません。

仮に将来一時金が発生する場合、41.25㎡(約12.5坪)では50万円で実質坪単価+約4.0万円、100万円で+約8.0万円に相当します。300万円(坪24万円)の住戸に100万円の一時金が乗れば実質は坪32万円で、軽装備型の価格優位は大きく削られます。

編集部の診断

判定は「要観察」です。月々のコストの軽さと燃料費リスクの小ささは岩原エリアで際立つ長所ですが、積立84円/㎡と売出集中度4.0%の組み合わせは、将来の積立増額・一時金とそれに伴う売り圧力の可能性を示唆します。購入前には仲介会社を通じて、修繕積立金の残高と滞納状況、長期修繕計画上の次回大規模修繕の時期と資金計画、積立金改定の総会議事録を必ず確認してください。積立残高が厚いことが確認できれば、南向き41.25㎡・300万円前後の住戸は、保有コストの軽い湯沢の拠点として合理的な選択肢になります。

観点 01

価格診断(相場指数との乖離)

判定: 要観察

売出価格レンジ
180万円〜880万円
実売出坪単価レンジ
18万円〜44万円
坪単価平均
30.9万円
売出戸数
19戸

売出中央値480万円・坪単価中央値約29万円/坪。急落を示す実費イベントは確認できないが、売出集中度4.0%は本バッチ4棟で最も高く、修繕積立金84円/㎡は国交省目安の半分未満。将来の積立増額・一時金が価格に織り込まれていくかを観察すべき局面。

観点 02

保有コスト率

管理費+修繕積立金(月額)
19,760円〜34,480円
保有コスト率(年額÷売出価格)
4.7%〜7.9%

実例2住戸: 1LDK41.25㎡=管理費16,300円+修繕積立金3,460円=月19,760円 / 2LDK72㎡=管理費28,440円+修繕積立金6,040円=月34,480円(いずれもエンゼル不動産2026年7月22日時点)。単価は管理費約395円/㎡・積立金約84円/㎡。このほか水道基本料1,100円が月額でかかる。

観点 03

修繕積立金の健全性

0200400 円/㎡

この物件 84円/㎡ / 国交省の大規模目安 190〜325円/㎡

修繕積立金約84円/㎡は国交省目安(大規模190〜325円/㎡)の半分未満で、本バッチ4棟の中でも顕著に低い。プール・温泉がないぶん更新負担は軽いが、築37年・480戸の大規模修繕を賄うには積立残高の確認が不可欠。

観点 04

売出集中度

売出戸数 / 総戸数
19 / 480戸
売出集中度
4.0%

エンゼル不動産掲載分のみで総戸数比約4.0%。本バッチ4棟(2.2〜4.0%)の中で最も高い。19件中3件は売主(業者)物件、2件はオーナーチェンジ、1件は賃貸営業中。

観点 05

一時金リスクの実質坪単価換算

50万円の一時金
坪単価換算 +4万円
100万円の一時金
坪単価換算 +8万円

41.25㎡(約12.5坪)の場合、将来一時金50万円は実質坪単価+約4.0万円、100万円は+約8.0万円に相当。積立84円/㎡の薄さを考えると、このシナリオ計算は他棟より現実味を持って見るべき。

観点 06

設備リスクプロファイル

維持コストリスク: 中

  • 大浴場(沸かし湯・サウナ付・無料)
  • スポーツルーム(8時〜20時・無料)
  • ラケットボール・卓球・ビリヤード(各500円/時間)
  • オーナー専用ゲストルーム3部屋(6,000円/泊)
  • スキーロッカー(1部屋に1個・無料)

大浴場は沸かし湯(温泉引湯なし)でプールもなく、岩原の近隣大型棟(スポーツメント湯沢2等)より設備更新の重量は軽い。ただし築37年(1989年築)で外壁・給排水・エレベーター等の基幹更新期にあり、積立84円/㎡の薄さと組み合わさる点がリスク。

観点 07

同エリアの他物件と比較

棟名築年総戸数売出価格帯坪単価レンジ保有コスト率積立金判定
ヴィクトリア・タワー湯沢1992年393戸270万円〜2,300万円30万円〜77万円6.2%〜8.7%59円/㎡要観察
スポーツメント湯沢21990年545戸140万円〜1,170万円10万円〜45万円11.3%〜12.2%176円/㎡要観察
パノラミック湯沢1990年461戸100万円〜550万円10万円〜26万円8.7%〜8.8%148円/㎡要観察
ファミール・ヴィラ第2越後湯沢(この物件)1989年480戸180万円〜880万円18万円〜44万円4.7%〜7.9%84円/㎡要観察
プレジール湯沢1990年313戸100万円〜300万円13万円〜27万円7.7%〜10.1%47円/㎡要観察
観点 08

Google口コミ 編集部まとめ

★ 3.9/ 56件

大浴場の広さと清掃状態、定住者が多く管理が行き届いている点に触れる声があります。温泉ではないことを残念がる声がある一方、越後湯沢の生活環境そのものへの好意的な言及が目立ちます。

※Google評価3.9(56件)と口コミをもとに編集部が調査・要約(2026年7月時点)

観点 09

用語のかんたん解説

坪単価

1坪(約3.3㎡=畳2枚分)あたりの価格。広さが違う物件を比べるための単位です。

保有コスト率

1年間の維持費(管理費+積立金)÷物件価格。高いほど「持っているだけで重い」ことを表します。

修繕積立金

将来の大規模修繕(外壁・配管など)のために毎月貯めるお金です。

売出集中度

全戸数のうち何%が売りに出ているか。高いと手放したい人が多いことを示します。

管理費

掃除・管理人・温泉などの日々の運営費です。

一時金

購入時や修繕時にまとめて払うお金です。

観点 10

出典・データソース

この記事の監修者

宮﨑一旗

宮﨑一旗

宅地建物取引士 / 連続起業家 / 株式会社ライフワンネクスト取締役

宅地建物取引士(登録番号:(神奈川)第129630号)。補助金SEOメディア「補助金プラス」運営、AIスタートアップAtlas株式会社共同創業者。不動産・住宅領域のSEO/LLMOコンサルティングと記事監修を行う。

プロフィールを見る