2020年大規模修繕・2025年エレベーター更新——工事が回っている棟
リセス河口湖2番館(A棟・B棟、148戸)の最大の材料は修繕の実績です。2020年11月に大規模修繕を実施し、2025年にはエレベーターの更新まで完了しています。築36年のリゾートマンションでエレベーター更新は数千万円規模の決断で、これを実行できたことは管理組合の合意形成と資金繰りが機能している証拠と読めます。管理は日本ハウズイングの全部委託。一方で修繕積立金は約79円/㎡・月と国交省目安を大きく下回っており、これらの工事の資金源(積立か一時金か借入か)と工事後の積立残高は、購入前に重要事項調査報告書で確認すべき最重要項目です。
売出は坪39万円——河口湖の相場維持力
現在の売出はLIFULL HOME’Sの1件のみ(B棟1階・1LDK・50.76㎡・600万円=約39.1万円/坪)で、参考指数(坪約43万〜50万円)を1〜2割下回る水準です。総戸数148戸に対して売出1戸(0.7%)という売り圧力の低さは、インバウンド需要で観光地としての地位が上がった河口湖エリアの相場維持力を示しています。国道138号からアクセスでき急な山道を通らない立地は、冬季も含めた通年利用のしやすさという実用面の強みです。
大浴場は「営業日限定」——維持費を抑える運用
サウナ付大浴場の営業はGW・お盆・年末年始と土日祝に限定されています。毎日入れる温泉大浴場を期待すると裏切られますが、裏を返せば148戸で月額23,890円(管理費19,890円+積立4,000円・50.76㎡実例)という保有コスト率年4.8%の軽さは、この限定営業と卓球室・中庭バーベキューという身の丈に合った共用部構成で実現されています。オール電化・公営水道で、別荘にありがちな設備リスク(温泉権・私設水道)を持たない点も維持費の読みやすさにつながっています。
編集部の診断
判定は「安定」です。修繕実績・売出の少なさ・相場水準のいずれも崩れの兆候がなく、河口湖圏で通年利用の拠点を探す人には条件の揃った棟です。確認事項は(1)積立単価79円/㎡と2020年・2025年工事の資金手当ての整合、(2)大浴場の営業日が自分の利用パターンと合うか、(3)1階住戸の湿気・眺望の現地確認、の3点です。