熱川

ライオンズヒルズ熱川

物件健康診断

要観察

確認すべき点あり

データ基準 2026-07

売出坪単価1坪あたりの価格24万円〜41万円
保有コスト率年間維持費÷価格6.6%〜11.8%
修繕積立金1㎡あたり月額233円/㎡
売出集中度売出戸数÷総戸数4.8%6/126戸

ライオンズヒルズ熱川は、東伊豆町奈良本の温泉之上に建つ総戸数126戸・1992年2月築(鉄筋コンクリート造15階建)の大型リゾートマンションです。温泉大浴場・サウナ・ジェットバスに夏期屋外プール、テニスコートを備え、伊豆熱川駅から近道で約500m。2026年7月時点でエンゼル不動産に6件(200万〜720万円)の売出が確認できます。編集部の診断は、相場指数は坪54万円・上昇傾向を示すが、実売出は坪23.5万〜41.2万円と指数を大きく下回っており、指数を基準にした判断は危険。一方で2022年に大規模修繕を終え、積立修繕費233円/㎡は国交省目安のレンジ内と、修繕面の健全性は今回調査した伊豆5棟で最も良い「要観察」物件、というものです。

売出は坪23.5万〜41.2万円。「坪54万円・上昇中」の指数とは大きな開き

エンゼル不動産で確認できた売出6件は200万〜720万円、坪単価は約23.5万〜41.2万円/坪(中央値32.6万円/坪)です。28.17㎡の小型タイプが200万〜350万円、57.75㎡の2LDKが580万〜720万円という構成です。一方、マンションマーケットの参考坪単価は54万円(㎡16万円)で、1年前比は上昇傾向・3年前比+9万円/㎡と強気の数字を示します。しかし実際に市場に出ている6件は全てこの指数を下回っており、指数の上昇を実勢の売出価格が裏付けていません。売り手が指数を根拠に高値で出せば長期売れ残り、買い手が指数と比べて「割安」と即断すれば高値掴みになり得ます。実勢の物差しは実売出の中央値32.6万円/坪側に置くべきで、判定は「要観察」です。

保有コスト率は年6.6〜11.8%。200万円の住戸は固定費だけで年11.8%

2LDK57.75㎡の実例では、管理費26,100円+積立修繕費13,460円=月39,560円。1DK28.17㎡は管理費13,100円+積立6,560円=月19,660円で、いずれも水道基本料943円/月が別途かかります。固定資産税は57.75㎡住戸で約77,900円/年です。売出価格200万円の3階住戸なら管理費等だけで年約23.6万円、保有コスト率は年11.8%。最も低い720万円の10階住戸でも年6.6%です。200万円台の安さに目を引かれても、月2万円弱の固定費は約8年で購入価格に並びます。

積立修繕費233円/㎡は国交省目安のレンジ内。修繕履歴の透明性も高い

積立修繕費は28.17㎡住戸で月6,560円、57.75㎡住戸で月13,460円、いずれも㎡単価約233円です。国土交通省ガイドラインの目安(大規模マンションで190〜325円/㎡)のレンジ内に収まっており、温泉・プール併設のリゾートマンションとしては健全な水準です。2022年8月に大規模修繕を完了しているほか、2001年以降の給水ポンプ交換・インターホン改修・鉄部塗装などの工事履歴が公開されており、修繕の透明性は高いと言えます。ただし給湯は各戸電気温水器(ガスなし)で、最安の200万円住戸には「電気温水器故障の可能性有・現況渡し」の注記があるなど、専有部の設備更新費は住戸ごとの個別確認が必要です。排水は集中浄化槽です。

編集部の診断

判定は「要観察」です。理由は建物ではなく「指数と実勢の乖離」にあります。126戸に対して売出6件(約4.8%)とやや多めですが、建物側は2022年大規模修繕済み・積立233円/㎡と、設備重量級リゾートの中では例外的に修繕態勢が整っています。購入目線は実売出中央値の坪32.6万円前後を基準に、南向き28.17㎡なら250万円以下(坪29万円台)、57.75㎡なら580万円(坪33.2万円)が起点です。確認すべきは、(1)相場指数(坪54万円)ではなく実売出ベースの価格交渉ができるか、(2)対象住戸の電気温水器の状態と交換費用、(3)2022年大規模修繕後の積立残高と次期計画です。「建物の健全性は高いが、値付けの物差しが混乱している」——それがこの物件の現在地です。

観点 01

価格診断(相場指数との乖離)

判定: 要観察

売出価格レンジ
200万円〜720万円
実売出坪単価レンジ
24万円〜41万円
坪単価平均
32.6万円
相場指数(坪単価)
52.90万円(マンションマーケット 参考㎡単価16万円(坪換算52.9万円・2025年6月更新))
売出戸数
6戸

マンションマーケットの参考坪単価54万円(㎡16万円)は1年前比で上昇傾向・3年前比+9万円/㎡と強気だが、エンゼル不動産の実売出6件は坪23.5万〜41.2万円(中央値32.6万円/坪)と指数を大きく下回る。指数の上昇を実売出が裏付けておらず、指数を鵜呑みにした高値掴み・高値売出双方に注意が必要な要観察。実勢の目安は実売出中央値32.6万円/坪側に置くべき。

観点 02

保有コスト率

管理費+修繕積立金(月額)
19,660円〜39,560円
保有コスト率(年額÷売出価格)
6.6%〜11.8%

2LDK57.75㎡の実例: 管理費26,100円+積立修繕費13,460円=月39,560円。1DK28.17㎡は管理費13,100円+積立6,560円=月19,660円。いずれも水道基本料943円/月が別途。固定資産税は57.75㎡住戸で約77,900円/年(令和7年度)、28.17㎡住戸で約34,900円/年(令和6年度)。

観点 03

修繕積立金の健全性

0200400 円/㎡

この物件 233円/㎡ / 国交省の大規模目安 190〜325円/㎡

積立修繕費は約233円/㎡・月(6,560円÷28.17㎡=232.9円、13,460円÷57.75㎡=233.1円)で、国交省目安(大規模190〜325円/㎡)のレンジ内に収まる。今回の伊豆5棟では唯一の目安クリア。

値上げ履歴は物件ページからは確認できない。修繕履歴は2022年8月大規模修繕のほか、2001年以降の給水ポンプ・インターホン・鉄部塗装等の工事記録が公開されている。

観点 04

方角・階数別の安値基準

方角中央坪単価安値基準特安基準備考
南向き33.2万円29万円以下24万円以下南向き5件(23.5万〜41.2万円/坪)の中央値33.2万円/坪。最安は3階28.17㎡200万円の23.5万円/坪(電気温水器故障の可能性有・現況渡し)。
南東向き32.1万円南東向きは4階49.45㎡480万円の1件のみ(32.09万円/坪)。
観点 05

売出集中度

売出戸数 / 総戸数
6 / 126戸
売出集中度
4.8%

エンゼル不動産の売り物件6件で総戸数比約4.8%。28.17㎡タイプ3件・57.75㎡タイプ2件・49.45㎡1件で、小型と中型に分散している。

観点 06

設備リスクプロファイル

維持コストリスク: 中

  • 温泉大浴場(循環ろ過)
  • サウナ
  • ジェットバス
  • 屋外プール(夏期)
  • テニスコート1面
  • 卓球・ビリヤード(2時間まで無料)
  • コインランドリー
  • トランクルーム
  • フロント(9時〜17時・水曜定休)

温泉大浴場・サウナ・ジェットバス・夏期屋外プール・テニスコートを備える設備重量級だが、2022年8月に大規模修繕を終えており、積立修繕費233円/㎡は国交省目安のレンジ内。過去の工事履歴も細かく公開されており、修繕の透明性は高い。ガスなし(給湯は各戸電気温水器)・排水は集中浄化槽で、最安住戸には電気温水器故障の可能性の注記があるなど専有部側の設備更新は個別確認が必要。管理は伊豆急ハウジングへの全部委託。

観点 07

同エリアの他物件と比較

棟名築年総戸数売出価格帯坪単価レンジ保有コスト率積立金判定
エリゼ熱川1991年173戸790万円〜1,580万円21万円〜30万円8%〜11.2%121円/㎡要観察
シーアイヴィラ伊豆熱川1989年316戸330万円〜1,080万円22万円〜57万円4.7%〜12%182円/㎡統計上の急落の疑い
ライオンズヒルズ熱川(この物件)1992年126戸200万円〜720万円24万円〜41万円6.6%〜11.8%233円/㎡要観察
観点 08

Google口コミ 編集部まとめ

★ 4.3/ 9件

件数は9件と少なめですが、源泉掛け流しの温泉とオーシャンビューを評価する声が中心です。

※Google評価4.3(9件)と口コミをもとに編集部が調査・要約(2026年7月時点)

観点 09

用語のかんたん解説

坪単価

1坪(約3.3㎡=畳2枚分)あたりの価格。広さが違う物件を比べるための単位です。

保有コスト率

1年間の維持費(管理費+積立金)÷物件価格。高いほど「持っているだけで重い」ことを表します。

修繕積立金

将来の大規模修繕(外壁・配管など)のために毎月貯めるお金です。

売出集中度

全戸数のうち何%が売りに出ているか。高いと手放したい人が多いことを示します。

相場指数

ポータルサイトが自動計算した参考価格。実際の売出・成約とはズレることがあります。

管理費

掃除・管理人・温泉などの日々の運営費です。

観点 10

出典・データソース

この記事の監修者

宮﨑一旗

宮﨑一旗

宅地建物取引士 / 連続起業家 / 株式会社ライフワンネクスト取締役

宅地建物取引士(登録番号:(神奈川)第129630号)。補助金SEOメディア「補助金プラス」運営、AIスタートアップAtlas株式会社共同創業者。不動産・住宅領域のSEO/LLMOコンサルティングと記事監修を行う。

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